節度を持って飲みましょう。(何を、については、言葉を飲む)
テン 「新型コロナの影響で、『飲み会』って文化が無くなっちゃいましたね〜」
麻呂 「お酒を飲むなら自宅で、って風潮だよな」
テン 「ボクはお酒を飲まないから分からないんだけど、お店で飲む方が良いんですかね?」
麻呂 「やっぱりお店の方が料理が美味しいしな」
テン 「あー、お刺身とか」
麻呂 「お通しとか」
テン 「数ある料理の中から、『お通し』を一番に選ぶ人ってあんまり見ないよね」
麻呂 「スパゲッティサラダが恋しい」
テン 「しかも、既製品を取り分けただけみたいなお通し」
麻呂 「まぁ、多人数での飲み会だと好ましくない人もいるから、お店で飲むのも一長一短ではあるな」
テン 「マナーのなっていない人とかいるよね〜」
麻呂 「キス魔とかな」
テン 「酔うと、誰それ構わずキスをしてくる人」
麻呂 「そうなんだよな。バスに酔うだけでキスしてくるし」
テン 「それはもう、別次元のキス魔じゃないかな」
麻呂 「その人、この前、セグウェイで酔ってた」
テン 「近未来の乗り物で誰それ構わずキスを仕掛けてくるって、ちょっとした恐怖だよ」
麻呂 「あと、泣き上戸とかね」
テン 「酔うと、泣き崩れちゃう人。一概には言えないけど、場が盛り下がっちゃいがちだね〜」
麻呂 「『何故、私はこんなにも美しいんだぁああ』って号泣していた」
テン 「自分に酔って泣いちゃうんだ。情緒大丈夫? その人」
麻呂 「そういった人間関係的な煩わしさを考えると、自宅で飲んだ方が面倒じゃなくて良いな」
テン 「そうすると、麻呂さんは、どっちかって言うと家飲み派なんだ」
麻呂 「今日は3LDKに挑戦しちゃうぞ、みたいな」
テン 「家を飲む方の『家飲み』派閥なんてのは寡聞にして存じ上げてなかったなー」
麻呂 「家具が多いと飲みこめないから、家の選定には注意を払う」
テン 「そんな前提で家を選定していたら、ただのイカれた不審者だよ。
大体、そんな好みとかがあるの? 飲む家に」
麻呂 「家飲みだからな。飲めるのは家のみなんだ」