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天国旅行記 二周目

クジャクヤママユガ破砕日記
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何気に、アイボリーのキャラ設定は気に入ってたりします。



麻呂 「五人組の戦隊ヒーローってさ、
    色に対する性格、役割が、大体固定化されていると思うんだよね」


テン 「ん? どういう事?」

麻呂 「つまり、例えば、赤タイツは、熱血漢のリーダ、とか」

テン 「ああ、そういう意味ね。ピンクは必ず女性、みたいな感じね」

麻呂 「黒は、必ず、最終回で赤と白の結婚を見届けながら死ぬ、とか」

テン 「それはジェットマンだけでしか見た事無いけどね」

麻呂 「まあ、黒の致死率は置いとくとして
    そういう、固定化されている部分を打ち捨てた新しい戦隊ヒーロー、
    "機密戦隊 麻呂レンジャー" をオレなりに考えてみた」


テン 「メンバの致死率を置いといた時点で、人として大切な何かも打ち捨ててるよね」

麻呂 「まず、リーダだが、色は"水色" とする」

テン 「水色!! また微妙な色を採用しましたね」

麻呂 「でも、水色って、水の色でもあれば、空の色でもある。
    爽やかなイケメンとして、テレビの前のお母さんの心を鷲掴みだ」


テン 「真っ先に、家庭のお財布を握る存在に媚を売る辺りが、ヤラしいヒーローだな」

麻呂 「という訳で、リーダは、"水の化身 麻呂スカイ" で決まりね」

テン 「え? 水を司るの? 空を司るの? どっち?」

麻呂 「その辺の曖昧とした部分は、リーダの性格をそのまま反映」

テン 「組織運営上、不安要素でしかないなあ。リーダのその性格」

麻呂 「次に、サブリーダ。
    これは既存の戦隊では、青とか黒とかが担当している」


テン 「そだね。ほとんどの場合、クールというか、ニヒルなキャラだよね」

麻呂 「麻呂レンジャーの場合、"アイボリー" に担当してもらう」

テン 「アイボリー!! 白でもピンクでもなくアイボリー!!
    そもそも、まず、どんな色なのか正確にイメージできないんだけど、
    "象牙色" だよね? 日本語で言うと」


麻呂 「そう。象牙色。つまり、骨の色。
    "骨の化身 麻呂アイボリー" の誕生だ」


テン 「何か、つくづく、ヒーローっぽくない。骨の化身って」

麻呂 「死体操り師(ネクロマンサー)として、死者の軍勢を指揮して、
    悪の組織を大軍で押し潰す、一騎当千の戦士」


テン 「もう、アイボリーだけで勝てるんじゃないかな。それだと」

麻呂 「次に三枚目キャラ。これは、既存だと黄色が担当しているイメージだが、
    麻呂レンジャーの場合、ここで敢えて"赤" を採用する」


テン 「おー、それはまた、大胆な考えだね。結構、面白いかも」

麻呂 「おちゃらけキャラという事を考慮して、"ほろ酔いの化身 麻呂レッド" だな」

テン 「小さいお友達からの共感を一切得られそうにないヒーローだよね。
    ほろ酔いを司って、一体、どういう正義を守れるんだ?」


麻呂 「正義とは何か? という根本を問う、深いドラマが作れそうだな」

テン 「ボクには、飲んだくれが管を巻くシーンしか見えてこないけど」

麻呂 「四人目は女性キャラ。既存だとピンクや白なんだけど、
    麻呂レンジャーの場合、ここで敢えて"赤" を採用する」


テン 「えぇ? 赤は三枚目のほろ酔いじゃないの?」

麻呂 「戦隊メンバは全員違う色 という固定観念も打ち砕いてみた」

テン 「打ち砕くのは結構ですけど、
    それだと、どっちがどっちだか分からなくなるんじゃね? 赤が二人いるんだから」


麻呂 「そこは、性別が互いに違うんだから、胸の膨らみとかで判別できるだろ」

テン 「小さいお友達は、朝からヒーローの胸を凝視する事になるのか……」

麻呂 「夢の様なヒーローだよな」

テン 「ゲスいヒーローだよ」

麻呂 「そんな訳で、"ただれた愛の化身 麻呂ダークレッド" が加入」

テン 「よりにもよって、ただれちゃってるのか。愛。
    普通に"愛の化身" で良いじゃないか」


麻呂 「正義とは何か? という根本を問う、深いドラマが作れそうだな」

テン 「またそれかよ!! 全然深みなんて生まれてないからね」

麻呂 「最後の一人は、何というか、無個性なキャラとして、
    無色透明の戦士 "空気の化身 麻呂スケルトン" が参戦!!」


テン 「無色透明!! 斬新すぎる色の選択だ。
    姿が見えないなら、敵に有効打を与えやすそうだよね」


麻呂 「敵どころか、仲間にもいるのかどうか見えてない」

テン 「仲間意識が欠如しすぎだよ、その戦隊!!」

麻呂 「というか、麻呂スケルトンだけじゃなく、
    リーダの麻呂スカイは、優柔不断で、現場に向かわずオロオロしてるだけだし、
    麻呂レッドは、酒場で酔い潰れてるし、
    麻呂ダークレッドは離婚裁判で出廷中で不在だから、
    姿が見えない、という点では他のメンバも負けてない」


テン 「平和を守れてないじゃん!! こいつら!!」

麻呂 「そこに颯爽と現れる麻呂アイボリー。
    一騎当千 の異名通り、千人からなる死者の軍勢を召喚して敵を殲滅!!」


テン 「強ぇー!! アイボリー!! マジイケメン!!」

麻呂 「そう。これは史上初の『千体』ヒーロー!!」

テン 「おお!! そうだったのかー!!
    ……って、あれ? アイボリーと千人からなる軍勢なんだから、千一体じゃないの?」


麻呂 「あ、アイボリー自身は、ダークレッドとの離婚裁判で裁判所に向かうところです」

テン 「アイボリーぃいい!!」

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