2018.06.23 Saturday
Eris's Apple:愛情
どちらにせよ、平和を優先した行動である事に変わりはない。
ギリシャ神話で伝承されている「トロイア戦争」は、
人間や国だけでなく、神々をも巻き込んだ大戦争としてその名を馳せている訳ですが、
この大戦争の発端は何だったのかと申しますと、
「『最も美しい女神へ』と書かれた黄金のリンゴ」でした。
このリンゴを巡り、「最も美しい女神はオレだ」とばかりに女神達が対立した事で、
営々と語り継がれる大戦争へと発展したのだそうです。
思うに、そのリンゴから種を取って植えてしまえば、果実を多数収穫できた筈で、
立候補した全女神にリンゴを進呈できて、戦争なんぞ起こらず、
全員ハッピーだったのではないでしょうか。
神々の力を持ってすれば、一瞬でリンゴを実らせるとかも可能でしょうし。
ヌルい神話です。フワフワしたホメロス。
ところで、今日、電車で席に座っていたら、目の前に女性グループが立ち乗りしてきたのですが、
「ここで『最も美しい女性へ』とか言って席を譲ったら、トロイア並の戦争が起こるのかな」、
と深謀遠慮を発揮した結果、とりあえず、寝たフリでやり過ごす事にしたのです。
席を譲らない様な狭量な人間だった訳ではない。
ただ、戦争を回避したかっただけだ。大戦争への引き金になりかねなかったのだ。
人知れず、平和を守っていたのだ。これこそが、全員ハッピーになる方法だったのだ。
あと、普通に事案発生になりかねなかった、という説もあるのだ。
ボクが電車内で見知らぬ女性グループに話しかけるとか、通報事案でしかないのだ。